薬剤師向け学術情報 [高血圧編]

薬剤師向け学術講座

保険調剤薬剤師が身につけておくべき知識

疾患知識

高血圧は生活習慣病の中でもポピュラーで身近な疾患でありますが、奥が深いです。
一言で高血圧といっても、原因は様々で、病型の分類では原因不明の本態性高血圧、成因がわかっている二次性高血圧、さらに二次性高血圧はその原因によって分類されます。
 

高血圧ガイドライン2014、2019では診断基準も細分化され、家庭血圧も重要視されていますので概略を押さえておきましょう。
 

高血圧と塩分は非常に密接な関係があります。塩分の摂り過ぎでなぜ、血圧が上がってしまうのか理解しておきましょう。

治療知識

高血圧の治療は血圧を単に下げることが真の目的ではありません。
心臓や血管での病変、つまり虚血性心疾患や脳卒中、腎臓病などを予防することが重要です。

薬物治療が主力になりますが、他の生活習慣病と同様、食事や運動、飲酒、喫煙などのライフスタイルの改善や肥満の是正などが大切です。
高血圧の治療で用いられる薬剤は以下の通りであります。
①  カルシウム拮抗薬
② アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)
③ アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
④ 利尿薬
⑤ βブロッカー
⑥ αブロッカー
⑦ アルドステロンブロッカー(セララ)
⑧ 直接的レニン阻害薬(ラジレス)
最近ではこれらの合剤も発売され、QOLやコンプライアンスの向上に貢献しています。
これらの薬剤の作用機序や特徴、副作用、相互作用、また「いい組み合わせ」、「よくない組み合わせ」などの知識を深めて服薬指導や經過もモニタに役立てましょう。

服薬指導や経過モニタのポイント

急激な血圧変動はよくありませんので、服用は長期継続になり、コンプライアンスやアドヒアランスの向上が大切になります。そのため高血圧放置のリスク、治療でのベネフィットを指導しましょう。
 

降圧剤は比較的副作用の少ない薬剤ではありますが、ふらつきや頭痛などQOLの低下がないかチェックしましょう。
とくにACE阻害薬、ARBやラジレス、セララやカリウム保持性利尿薬では高カリウム血症、ループやチアジド系利用尿では低カリウム血症のリスクがあり、重篤化することもありますので、經過モニタが大切です。
 

生活習慣でも禁煙、減塩、減量(体重)、節酒、野菜・果物の摂取、運動が大切になりますので、指導しましょう。
また高血圧ガイドラインでもありますのように家庭血圧が大切ですので、測定、記録そして医師への提示を指導しましょう。

臨床問題にチャレンジ ~あなたは答えられますか?~

72歳男性。胃潰瘍で通院中の消化器内科の紹介で、
血圧150/90mmHgのため循環器内科を受診。
・身体所見
 身長158cm 体重75kg 脈拍75/分 整(不整脈なし)
・血液検査
 BUN28mg/dl           血清クレアチン(Scr)1.0mg/dl 
 血清ナトリウム162mEq/L     血清カリウム2.2mEq/L 
 Hba1c 7.1           空腹時血糖122mg/dl 

問1 下記の記述のうち、誤っているものを2つ選んでください。(〇をつけてください)

(   )この患者様は軽度の腎障害があるので腎灌流圧を保つため、合併症のない患者ほど降圧しない。
(   )糖尿病を合併しているので厳格な降圧が必要である。
(   )家庭血圧の結果が大切である。
(   )眼底検査は有用である。
(   )この患者様は本態性高血圧である。
(   )心血管疾患のリスクがある。

問2 この患者様への処方は下記の通りになりました。(タケプロン以外は初めての服用)
    カルブロック(8)    1日1錠 朝食後
    ニューロタン(25)   1日1錠 朝食後
    アルダクトンA(25)   1日1錠 朝食後
    アスパラカリウム(300)1日3錠 毎食後
    タケプロンOD(15)  1日1錠 朝食後

a) 生活習慣改善も含めて、この患者様への初回の指導を10個挙げてください。

                                        
b) この患者様の2回目以降の来局時の投薬において確認すべきことを10個挙げてください。

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