
保険調剤薬剤師が身につけておくべき知識
疾患知識
本疾患(RA)は自己免疫疾患であり、関節破壊を主症状とした、全身性の疾患であります。
滑膜炎症で起因する関節破壊のメカニズムを理解し、また肺や心臓などで起こる関節以外の関節外症状についても把握しましょう。
診断はリウマトイド因子や抗CCP抗体などの臨床検査の他に、関節の腫れや問診が重要視されていますので、理解しましょう。
治療知識
本疾患は生物学的製剤の登場で疾患の概念や治療が一変しました。
登場前は、関節破壊の進行を止めることができなかったので、痛みを取ることが治療の大きな目標でありました。
現在では「寛解導入」という概念、簡単にいうと「関節破壊を抑え、痛みのない健常人と変わらない生活を送る」ことが、治療の目標となっています。
また治療の標準化、効率化の観点からT2Tという新たな治療方針もまとめられました。
本疾患でのこれらの治療の流れを把握しておきましょう。
本疾患のアンカードラッグであるメトトレキサート(MTX)は生物学的製剤登場後も治療の主力ですので、薬剤の特徴について理解しておきましょう。
MTXはRA治療において、特徴的な用法用量で行われますで、覚えておきましょう。
更に副作用についても熟知しておきましょう。
ステロイドは今なお、関節の炎症改善に有効な薬剤であり、汎用されていますので、諸注意事項や副作用について把握しておきましょう。
また、MTX以外のDMARDsも処方されることがあるので、各薬剤の特徴や副作用について認識しておきましょう。
そして、生物学的製剤の中には自宅での自己注射にて治療を行うものもありますので、取り扱いや保管、その他注意事項を理解しておきましょう。
服薬指導や経過モニタのポイント
MTXでは用法、用量、休薬期間について、患者様に十分理解してもらうようにしましょう。
間質性肺炎や骨髄抑制での血液障害などの重篤な副作用がありますので、モニタを行い、また定期的な血液検査が行われているか、結果は問題ないかチェックしましょう。
MTX以外のDMARDsでも副作用が問題になりますので、採血状況や自覚症状のチェックを行いましょう。
ステロイドやNSAIDsも処方されることが多いですので、胃腸障害をはじめとした副作用のチェックが大切です。
RAでは関節以外の関節外症状が併発されることがありますので、そちらの症状のモニタも行いましょう。
生物学的製剤をはじめ、MTX、免疫抑制剤では感染症へのリスクが高くなりますので、インフルエンザの流行期などではうがい、手洗いなどの感染予防への注意を促しましょう。
RAの治療目標は「完全寛解」です。関節の腫れや痛みなど治療効果が不十分でないか、投薬時にモニタし、処方医へフィードバックしましょう。
臨床問題にチャレンジ ~あなたは答えられますか?~
62歳女性。約1年前から両手と両膝関節の痛みがあり、整形外科を受診。
CRP4.3mg/dlと高値。
リウマトイド因子(RF)32U/mL(正常15以下)
手指関節に腫れが認められ、関節リウマチと診断されて治療が開始になり、下記処方を服用
することになった。
Rp)リウマトレックス(2) 3カプセル/週
金曜日 朝食後1C 夕食後1C
土曜日 朝食後1C
フォリアミン(5) 1錠 分1朝食後 7日分
セレコックス(200) 2錠 分2朝夕食後 7日分
以下の問いに答えてください。
問1 CRPとは何か患者より質問がありました。簡単に答えてください。
問2 上記処方で疑義照会すべき不備がありますか。
ない場合は「なし」と回答、ある場合、疑義照会すべき内容を記載してください。
問3 セレコックスはNSAIDsの中でも胃腸障害など副作用が出にくいと言われています。
その理由を簡単に説明してください。
問4 リウマトレックスの副作用を4つ挙げてください。またそれぞれの症状もあわせて述べてください。
問5 フォリアミンの投与目的を述べてください。
問6 リウマトレックス開始後、半年経過して関節の腫れやこわばりは幾分よくなっていたが、院内で生物学的製剤が開始されました。
生物学的製剤の開始理由を述べてください。
リウマトレックスは中止されましたが、セレコックスは院外処方で時々来局されます。
投薬時の服薬指導で指導すべきこと、あるいは確認すべきことを4つ述べてください。
理由
指導・確認
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